Kaori Mitani | ミタニカオリ
この作品を撮った時、わたしは絶望の淵に立っていた。生きることが、苦しくて、辛くて、悲しくて、今までに味わったことのない負の感情がわたしを襲った。とにかく毎日、毎日泣いていた。ご飯を食べていても、誰かと一緒にいても、街を歩いていても、涙がとめどなくこぼれ落ちた。泣いて、泣いて、涙が枯れたそのとき、胸の奥に残ったモノがある。それは「生きる」ということだった。